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Renewal!!

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こちらのサイトは2015年5月までのアーカイブページになります。

1人の天才ドリブラー誕生??

最近やたらナオトインティライミに似ているといわれる、よーやコーチです。

ニーニョではいつも5チームに分けて試合をします。そのチーム決めは、よーやコーチがキャプテンをやりたい子供を募って、5人選び、その5人のキャプテン同士がジャンケンの勝ち順で他の子供達をチームに招き入れる方式をとっています。
その時に様々な人間関係とドラマが生まれるのです。
仲を良い子をとる、サッカーのうまい子をとる、高学年をとる、決めると3点の低学年をとるなど、色々と子供達の視点で選択肢があります。
その中の出来事で昨日起きた事を紹介します。

コーチ達の中では高評価の三年生の子{T君}がなぜか一番最後に残っていました。最後にその子を獲得するチームも、我の強い6年生の子が(なんだよ、T かよー)と嫌がる様子をみせてしまい、さすがにT君も暗い様子でした。 その一連を見ていたよーやコーチはこれは指導のチャンスとニヤニヤしてました。
案の定、最初の試合の前半はT君は外されてしまい、体育館の舞台上で一人体育座りで涙を溜めて座っていました。

その横に近づいてよーやコーチは

よーや{ なんで皆に嫌がられたかわかってるかな?}

T君     { 俺がドリブルばっかりするから}

よーや{お‼︎ 三年生でそれが分かってるのは凄いね}
※この時T君は涙目でよーやコーチの目をじっとみつめてます。

よーや{ でT君はサッカーで一番何がすきなの?}

T君     { ドリブル}

よーや{たしかにT君のドリブルは凄く魅力的だね、だけど、仲間に嫌われてまでドリブルをしたいと思うかな? それと、皆がT君のドリブルが嫌いだと思う?それとも、T君がドリブルでよく取られるから嫌いだと思う?}

T君{嫌われるのは嫌だよ。僕が良くドリブルで取られたり失敗するから。}

よーや{じゃーもうドリブルやめるかな?}

T君{やめたくない}

よーや{じゃードリブルを必ず成功させるためにはどうしたらいいかな?}

T君{練習しかない。}

よーや{さすが、わかってるんだね。T君がお父さんとドリブル練習をしてるのは知っているよ。お父さんを信じてもっと練習をすればメッシみたいな選手になれるかもね。もし必ずドリブルを成功させて、シュートやパスをできたら、仲間にも信頼される選手になれるよ。
じゃー今日は仲間にどうしたら好かれると思う?}

T君{仲間に パスとディフェンスかな?}

よーや{T君は凄いね、わかってるんだね。それじゃーそれを考えてやってみよっか}

T君{コーチありがとう}

よーや{でも良かったよ、これで、もしT君がドリブルやめるって言ってたらコーチは凄くがっかりだったかな。だってT君のドリブルは凄く魅力的だからね、今日もいけるって思ったら凄いドリブルを見せてよ。

T君{わかった一点は絶対にとる}

この直後、0対0の後半戦。
なんと開始15秒でT君のダイレクトパスを6年生が決め1対0で勝ち越し、その1分後、T君はその6年生からラストパスをもらいドリブルで一人かわしシュート、ゴーーーーールそれで4対0、最初嫌がってた6年生もハイタッチをT君としていました。
※ ニーニョでは3年生以下のゴールは3点とカウントされます。

よーやコーチもその光景をみて安心しました。その後の試合もかなり良く、パスとドリブルのメリハリをつけてT君は沢山点をとっていました。
その日はMVPにも選ばれて自信を取り戻した様子で帰っていきました。

今回の指導は正直自分は金八先生か?というくらい大成功でした。きっとT君とのやりとりは5分に満たなかったですが、1時間手取り、足取り教える練習より効果的な指導だったと確信しています。
それは、小学校の年代、とくに低学年では小手先の技術なんかよりも、こーいった心のスキルアップがとても重要だからです。今回は技術的指導はなにもしませんでした。ただ、彼の熱心なドリブルへの気持ちを否定せずに前向きな方向に背中を押してあげただけです。
T君は今まで以上にドリブルを好きになって練習をすると思います。

長文失礼しました。ブログを書きはじめると止まらないので、最近はひかえてましたが、やっぱり伝えたい事が沢山あるので、今回からやっぱり書きたいと思います。
次回は南米アルゼンチンサッカーライセンスについて書きたいと思いますのでよろしくお願いします。